2021年度のパフォーマンスアニメ映画ランキング 1

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75.5 1 2021年度のパフォーマンスアニメランキング1位
劇場版 BanG Dream! Episode of Roselia Ⅰ : 約束(アニメ映画)

2021年4月23日
★★★★★ 4.1 (27)
120人が棚に入れました
「あなた達、Roseliaにすべてを賭ける覚悟はある?」『フェス』に出場するために、バンド結成を決意した湊友希那。そんな彼女のもとに、それぞれの想いを秘めたメンバーが集まる。5人は、Roseliaとして高みを目指す――。これは彼女たちの結成から、FUTURE WORLD FES.へ挑むまでの『約束』を描く物語。

声優・キャラクター
相羽あいな、工藤晴香、中島由貴、櫻川めぐ、志崎樺音

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

今更『バンドリ』…と臆することなかれ!初心者にオススメ出来るさあこれが『バンドリ』入門!!そしてJCあこの可愛さに浸るがよい!!!(舞台挨拶ネタ付き)

声優によるリアルバンド活動がメインコンテツのメディアミックスプロジェクト『バンドリ』の劇場版第2作
劇中でもリアルでも屈指の高い人気を誇るVロック系ガールズバンド“Roselia(ロゼリア)”を主役とした初のスピンオフアニメ作品でもあります
2021年6月には同じくRoseliaが主役の3作目が、8月には2019年公開のFilm Liveと同じスタイルの4作目が、2022年にはPopinn'Partyが主役の5作目が公開予定です


制作スタジオはテレビアニメシリーズ2期、3期を手掛けたサンジゲン
総監督と本作の脚本はテレビシリーズで御馴染みの柿本広大
監督はテレビシリーズでCGスーパーバイザーを務め本作が初監督となる三村厚史


本作のシナリオ自体はスマホゲーム『バンドリ ガールズバンドパーティ』内で描かれていたものの時系列を整理し、ほぼそのままアニメ化したといった具合に仕上がっています
Roseliaというバンドのクロニクル的な形になっていて、他のバンドとの絡み等も少ないのでテレビアニメやゲームを知らない人が本作から入っても特段問題ないでしょう


シリーズの時系列は現時点で大きく分けて「1年目」と「2年目」に大別出来ます
そのうち1年目のRoseliaはほとんどテレビシリーズには登場しませんでした
映画前半はそんなRoseliaが結成に至るまでの経緯と、1年目の彼女達に降りかかった大きな試練を描き、映画後半ではテレビシリーズ2期と3期の間に当たる2年目の夏にあったRoseliaのもう1つの大きなターニングポイントが描かれます


1年目が本格的にアニメ化、ということでメンバー最年少のドラムス、宇田川あこが中学3年生の姿で登場します
JCあこ(ほぼ)初アニメ化ですよw
それと3期が始まった時にいつの間にか4ヶ月も時間が流れていて描写されなかった夏服姿も登場します
あと『D4DJ』とか経てるとはいえ久々に燐子を通して聴くと、燐子役の志崎樺音さんが心の底からお芝居が上手くなったと感慨深くなります
志崎樺音と中島由貴はキャストの交代騒動を経て現在のRoseliaに加入したメンバーなのでそんな現行Roseliaを"1年目からやり直す"意味でも本作は価値があったと思います


ちょうどテレビシリーズで描かれなかった部分の補完という形になる為、時系列はだいぶ飛び飛びになるのと、主線の間にあったであろう紗夜と日菜の重要なエピソードがガッツリ削られているのには少し疑問です
あと最後にタイトル回収となる「約束」に関してはあそこまで昂めた気持ちのままもうちょっと聴いていたかったですね
何回聴いても良い曲なので、「約束」って
あとゲーム版も本作も「約束」がなぜツインボーカルなのか?に言及してないのでその辺りの回収もして欲しかったです


























ここからは舞台挨拶で出たお話を交えて


冒頭の「Proud of oneself」は柿本総監督から上松範康さんに5人の歌声が重なっていく始まり方を当初から依頼していたそうです
リサの足元に映るエフェクトボードはほぼ本物そのままだそうで再現度の高さに中島由貴は驚愕してました


今作のライブシークエンスは演奏のモーションを完成させてからカメラワークを決定している様です
その為、コンテ演出経験がほぼ無い方でもコンテが切れる様になったとのこと(これって『シンエヴァ』と同じですよね)
今後これで演出デビューする人増えるかも、と柿本総監督は仰ってました
「Neo-Aspect」の緩急の付いたカメラワークは柿本監督とも梅津監督とも違う新しい演出で恐らく穂高正典さんのコンテっぽいですね
梅津監督は「BRAVE JEWEL」でもっとフルアニメっぽく飛んでるドローンが撮る様に動かしてましたから


実際のキャストの動きを画作りの参考にすることは『バンドリ』のアニメではよくある様ですが、本作のアフレコ用ビデオコンテには"ジャージ姿"で身振り手振りで友希那を演じる相羽あいなの姿がワイプで挿入されていた、と工藤晴香が暴露しました
くどはるはそのあいあいの姿を「皆さんにも是非見せたいw」と笑いを堪えていました(見せられるわけがないのですがw)


エンドロールを飾る「overtuRe」は途中で雷光を入れたかった様で、雷光が出るぐらいの曇天なので雨を、と雨を降らしてまさにVロックのPVっぽくなりましたね
2020年のトークショーで松浦社長も「演奏中に雨降らせたい」って言ってました


あこの「はぁー!」や「ほぉー!」など感嘆詞は全て櫻川めぐのアドリブだそうで、ほぼ全採用だそうな


























ここからは個人的な発見と考察です


結成前のセッションでリサが黄色いフェンダージャズベース?だかを弾いてるのは借り物なのかな?
それとも実はESPの前に持っていたんでしょうか?


(一軒家の立地的に)ブルジョワ説がほぼ確定してるRoseliaメンバーですが今井家の駐車場にはランドローバー(たぶんヴェラール)がありました
リアル金持ちですね、間違いありません


ダイジェストシーンで流れる最初のライブに私服で登壇し、まだ路線の定まってない初々しいRoseliaも可愛かったですね
てかダイジェストシーンの挿入歌が「Re:birth day」でそれもまたエモかったです


物語の鍵となる「Future World Fes コンテスト」は1年目の春〜秋の間で開かれてるという事は、2年目のFWFコンテストはアニメ版3期の時点では終了している事になりますよね
映画冒頭のFWFが夢オチや3年目以降の未来でなければRoseliaはFWF登壇を達成出来たということなのしょうか?
これに関してはこの冒頭そのものが幻想的に描かれているので夢オチの線が拭えませんが


本作の効率的で省エネルギーかつカッコいいライブシークエンスを目指す手法は、個人的には一定の評価をしつつも同じサンジゲン制作でありながら“生粋でベテランのアニメ屋”である水島精二監督の『D4DJ』とは真逆の道に進んでるのが面白かったです
『D4DJ』ってキャラのデフォルメとかキャラが口に運ぶ食べ物までモデリングしてるんですよ
アレには力入れるのソコなんだ…すげぇな…と考え方の違いを感じました


この構成(ゲームシナリオの再構築)での映画化が許されるのであればAftergllowとかも映画化出来るのでは…?
観たいです!特にAfterglowの映画!


それとこれは作品と直接関係無いですが今回コロナ渦の中、強行突破で『バンドリ』→『スタァライト』→『バンドリ』と映画を連続でやるわけですが、せめてFilm Live2は応援上映出来る世の中になってから公開しましょうよ…
ブシロードこーゆー時やる事が強引ですよねちょっと

投稿 : 2025/03/01
♥ : 6

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

頂点へと続く未来へ

スマホの音ゲー『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の劇場版アニメ。
劇場版としては本作の前に『FILM LIVE』がありますが、ほぼミュージックビデオの『FILM LIVE』と違いストーリー主体の作品です。
バンドリメインの7バンドの内、Roseliaにスポットのあたったものとなっています。

Roseliaの結成から始め、その成長を追っていく内容です。
ゲーム内のバンドストーリー1章と、イベントストーリーの"ノーブルローズ"をダイジェストにしたような内容になっているそうです。
私自身バンドリはプレイしていますが、けしからんことにストーリーは飛ばしてしまっているため、本作のストーリーはほぼ初見です。
Roseliaの各キャラクターと性格、関係性は前提知識としてある状態なのですが、その上で視聴したので楽しめたような気がします。
ストーリーとしては、各メンバー初対面状態からスタートになるので、知らない方も入りやすい雰囲気があります。
ですが、Roselia以外のバンドも紹介無く登場し、Roselia以外のキャラとの重要な絡みを流しながら進むため、予備知識無しで視聴すると少し置いてけぼりを食う可能性があります。
どちらかというとバンドリのファン向けの作品ですね。

作画はバンドリではおなじみの3D主体のアニメーションで、気になる方は気になると思います。
かなり自然な感じではあるのですが、若干のロボット感、人形感は完全に拭い去れないのが悲しいですね。
とはいえ、立ち絵と一枚絵がメインのバンドリキャラが動いて会話して、イチャイチャするのは見ていて嬉しくなります。
十分視聴する上で支障は無いと思います。

ライブシーンはさすがのRoseliaでした。
メンバーの演奏と友希那の歌唱が響き、劇場版で見れたら迫力がすごかったんだろうなと思います。
ストイックでやや傲慢さを感じる性格もその歌唱力で納得させるキャラなので、演じる相羽さんも大変だろうなと思いましたが、そんな中でのアカペラ披露シーンがあり、ほんとにこの方の歌はすごいと思いました。
私はハロハピ、パスパレ推しですが、Roseliaが好きになりそうな良作でした。

また、Roseliaのメンバー同士の関係性も描かれ、相談し合い、反発し、思いやり、一つになる展開は鼻血ものでした。
序盤の友希那や紗夜さんの硬い感じや、りんりんの人見知りも出ていて、それらが話が進む度にほぐれていく感じも非常に良かった。
りんあこはもちろん、リサと紗夜さん、友希那とリサ、あこと友希那の、関係性、心からの信頼感が伝わってくる、感無量の77分でした。

投稿 : 2025/03/01
♥ : 3
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0

硬派なロックの始まり始まり

『フェス』に出場するために、バンド結成を決意した湊友希那。 そんな彼女のもとに、それぞれの想いを秘めたメンバーが集まる。 5人は、Roseliaとして高みを目指す--。 これは彼女たちの結成から、 FUTURE WORLD FES.へ挑むまでの『約束』を描く物語。というあらすじ。

あなたたちRoseliaに全てをかける覚悟はある?

友希那ちゃんの幼少期が可愛ええ!!全然、冷静キャラじゃなかったのね。
{netabare}
厳しい音楽の世界にいる父の背中を見てきたから高みを目指すために幼馴染のリサにも厳しいですね。
紗夜は以前組んでいたバンドと目指す方向性が違うことから不和になったところを誘われたわけだが、焦りからか妹に八つ当たりなんて酷いね。
二人とも厳しいなあと見せかけて不本意ながらやりやすいということでメンバー増やし。
リサは幼馴染枠で実力不足だが練習についていく精神。ムードメーカーというか彼女いないと簡単にバンド崩壊しそう。
あこは後輩ながら積極的に絡んでドラム練習の成果を見せつけることでメンバー入り。
燐子は嫌々してるけど、意外とこっそり練習してくれてるし、困ったあこの相談に乗って自ら名乗り出る。控え目すぎたが、引き留めようと一切しないあたりさすがやな。

実力はあるはずなのに、結成してから短いし、今一つ結果を出せないことに焦りが…。
友希那ちゃんのイライラ大爆発!!バンドの雰囲気最悪に。あこちゃんも反省会なしに一方的に責め立てられちゃって悲しい。自分の実力が足りない可能性は考えんのかい!!みんな頑張って必死なのは分かる。
{/netabare}

走って出ていく葛藤がつきものの青春物語でした。後輩のぽぴパに励まされて好きを教えてもらえたな。あこちゃんも姉と話して楽に。
しっかりメンバー同士でもフォローしあって仲良し。
リサも最後は作詞に夢中になるくらいに。約束いいですね。


OP
Proud of oneself
ED
overtuRe
終わり方も始まり方もかっこいい。overtuReて序曲て意味だから始まりを意味するところあえてラストに持ってきてまだまだ続くぜと。熱い気持ちが伝わります。
挿入歌
雨上がりの夢
BLACK SHOUT
Rebirth day
しゅわりん☆どり~みん
LOUDER
Happy Happy Party!
Neo-Aspect
約束

投稿 : 2025/03/01
♥ : 2
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